Aging Theory
老化の原因
お肌の老化は誰にでも起こることですが、原因や程度は人それぞれです。一般的に考えられる肌老化の原因は下記です。
1. 紫外線による肌老化
肌の老化の約80%は紫外線が原因と言われています。紫外線は肌荒れやシミ、シワ、たるみなど、お肌に様々な影響を与えます。
紫外線にはUV-AとUV-BとUV-Cの3種類がありますが、UV-Cはオゾン層に吸収されるため、地表にはほとんど届きません。ここで、UV-AとUV-Bそれぞれの違いについて具体的に見ていきます。
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シワ・タルミをつくる
紫外線UV-Aは生活紫外線とも呼ばれています。皮膚への刺激は弱いですが毎日浴びることで蓄積し、シミ・シワ・たるみなどを招きます。
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シミ・ソバカスをつくる
紫外線UV-Bは、レジャー紫外線とも呼ばれ、主に屋外での日焼けの原因となります。皮膚への刺激が強く、浴びすぎると肌に赤み、痛い、腫れなどを引き起こすと同時に、シミやソバカスの原因になると考えられています。
UVA
- 紫外線により活性酸素が発生。細胞のDNAにダメージを与え、細胞を酸化・老化を加速。
- コラーゲンなど傷つくと肌の水分が逃げやすく外からのバリア機能もダウン。
UVB
- 紫外線の刺激で情報伝達物質のエンドセリンがメラニンを作るように指令を出す。
- 紫外線や活性酸素から細胞を守るためチロシナーゼ(酵素)がチロシンをメラニンに変える
- 活性酵素によってメラノサイトのDNAが傷つくとメラニンを過剰分泌しシミの原因へ。
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2. 乾燥による肌老化
肌は加齢や外部刺激によって乾燥してしまいます。
肌の水分を保持する「細胞間脂質」は角質層の細胞と細胞を埋め、潤いを保っていますが、その細胞間脂質が減少し細胞の隙間から水分が蒸発してしまうことで乾燥を引き起こします。角質層の水分が蒸発してしまうと、肌のより奥(真皮層)も影響を受け、皮膚細胞とコラーゲンの力が弱くなり、しわ、たるみの原因となります。
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3. 酸化による肌老化
呼吸によって体内に取り込まれる酸素はエネルギーとして使われますが、そのうち1%~2%が活性酸素に変化します。活性酸素の一部は細胞を酸化させて傷つけ、機能を低下させることがあります。通常わたしたちの体は抗酸化システムが備わっていますが老化や紫外線を浴びすぎると活性酸素が細胞を攻撃し、シミやしわ、たるみなど様々な肌トラブルを引き起こします。皮脂の酸化による刺激は、ニキビの炎症を招き、それを悪化させます。活性酸素は紫外線、タバコ、睡眠不足、車の排気ガス、脂質の多い食事、アルコール、ストレスなどからも大量に発生します。
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4. 糖化による肌老化
糖化とは、たんぱく質や脂質が余分な糖と結びつくことです。活性酸素による酸化がサビさせる現象だとしたら、糖化は身体をコゲさせる現象です。血液中に余分な糖分があると、体内のたんぱく質や脂質と結びついて変性させ、老化促進物質であるAGE(糖化最終生成物)を作り出してしまいます。コラーゲン繊維の弾力やハリがなくなり、たるみやシワの原因になります。また肌を黄ばませてしまうことから、くすみを起こします。他にも、肌のターンオーバーを低下させ、ゴワつき、乾燥を引き起こしてしまいます。糖化とは、たんぱく質や脂質が余分な糖と結びつくことです。活性酸素による酸化がサビさせる現象だとしたら、糖化は身体をコゲさせる現象です。血液中に余分な糖分があると、体内のたんぱく質や脂質と結びついて変性させ、老化促進物質であるAGE(糖化最終生成物)を作り出してしまいます。コラーゲン繊維の弾力やハリがなくなり、たるみやシワの原因になります。また肌を黄ばませてしまうことから、くすみを起こします。他にも、肌のターンオーバーを低下させ、ゴワつき、乾燥を引き起こしてしまいます。
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5. 生理的老化
個人差はありますが20歳前後、遅い人でも25歳くらいから皮膚の老化が進み始めます。加齢や女性ホルモン等の減少により新陳代謝が悪くなり、肌のターンオーバーの速度が落ちます。コラーゲンやエラスチンを作り出す力も衰え表皮も薄くなっていきます。その結果、肌のハリや弾力がなくなり、シワやたるみになってしまいます。